大人の矯正Orthodontics
矯正相談の問い合わせで、「矯正は何歳まで対応出来るのですか?」という質問をされることがよくあります。ご安心ください。何歳になっても矯正治療はできます。矯正治療は子供さんがするものという印象がありますが、実は矯正治療は子供さんだけがするものではありません。
にしき歯科では、高校生から60代の方まで、幅広い年齢層を対象とした矯正治療を行っております。主に、子供のころに矯正治療ができなくて、働くようになってから「自分の稼いだお金で矯正治療をやろう」という方が来られています。
基本的に当院では子供さんの矯正治療は行っておりません。
もともと、大学病院の矯正科でさえ、30歳を過ぎていたら、ほとんどの患者さんは補綴科(被せ、入れ歯、噛み合わせ等々を担当する部署)に移っていただき、削って被せたりして、審美治療をしてもらい、あまり矯正治療は行われていませんでした。
子供の矯正は、顎が成長することを利用して歯を並べるスペースに使えます。大人の場合は成長が止まっていますので、顎の骨(骨格)の成長を利用することはできません。子供の矯正とは、治療のやり方がかなり違ってきます。
大人の矯正には、一般的な治療、歯周病治療(歯槽膿漏の治療等々)、咬み合わせの知識、場合によってはインプラント治療も必要になってきます。子供より大人の矯正のほうが歯科治療の総合力が要求されます。
大人の場合、多くの方が歯周病に罹患しています。矯正を始めるためには、まず、歯槽骨(歯を支える骨)が安定していることが必要です。歯周病で歯槽骨は溶けるため、中等度以上の歯周病の方は、歯周病の治療を行ない歯周病の管理ができる医院でなければ矯正治療はできません。
また、入れ歯をしていたり、被せていたり、詰めていたりすると、そのフォローができなければ、矯正治療中に対処できません。歯がない所にも入れ歯を作り、インプラントを植えて、咬めるようにできる程度の咬み合わせの知識がないと、大人の矯正治療をするのは難しいでしょう。
にしき歯科は2001年から矯正治療を行っております。歯科治療全般で治療実績6,000人以上になります。当院の矯正治療は私が作り上げたものではありません。それぞれの分野の大家の先生の知識、テクニックを吸収し、まとめ上げたものです。矯正治療、インプラント治療、咬合治療、歯周病治療、総義歯治療、、根管治療、等々、それぞれ、大家の先生の所へ、東京、大阪、岐阜、福井、三重、福岡、熊本へと出向いて、授業料を払い吸収してきたものです。これらの知識、テクニックを使い、現在は、大人の矯正を主体に診療を行っております。
大人の矯正のメリット
- 大人になってからでも歯並び、口元の見た目を改善してコンプレックスをなくせます。
- 思いきり笑って写真に写ることも、口元を気にせずお喋りすることもできるようになります。
デメリット
- ワイヤーを使った矯正の場合、他人にわかりやすい。(白や透明の装置を使うと他人に気づかれていないという方も結構います。)
- 装置を付けて痛いという方はあまりいませんが、年齢が上がると、装置を換える時に歯が少し痛そうな方がいらっしゃいます。
- 注意してチェックしていないと歯周病を増悪してしまう恐れがあります。