これまでに参加したセミナーSeminars

私は平成14年に開業して、包括的歯科治療(総合的歯科治療=ひとつの症状に捉われず、口全体を総合的に診察して、バランスをみながら総合的に治療に取り組む方法)というのを目指しておりました。 以前からもいろいろなセミナーに参加していましたが、さらに力をつけることを目的として、平成15年から、毎年、セミナーのための予算を100万円用意して、使っていくことに決めました。その取り組みを10年間は続けました。

今は、あまり目的に合うセミナーがなくなってきたので、気になるセミナーに、時々参加しています。ここでは、覚えている範囲でセミナー費用なども綴りながら、これまでに私が参加した矯正に関わるセミナーをお話しします。

平成7年(1995年) 【インプラント】
3iインプラント(70万円)
【インプラント】
プラトン・インプラント
平成13年(2001年) ABE式 審美歯列矯正セミナー(120万円)
平成14年(2002年) スリープスプリント製作法実習研修セミナー
平成15年(2003年) Essix Appliances
平成16年(2004年) スタンダード・エッジワイズ・
テクニック・非抜歯矯正(57万円)
咬合100時間実習コース【6/19-20, 7/17-18, 9/19-20, 10/10-11, 11/3-4, 12/11-12の12日間】(70万円・福井)
平成17年(2005年) 【インプラント】
OGAインプラント
平成19年(2007年) 臨床咬合セミナー(東京)
平成20年(2008年) マルチループ・エッジワイズ・
アーチワイヤーテクニックのコース
連続的な咬合に基づいた歯科矯正のトレーニングコース
【インプラント】
プラトン・インプラント/アドバンス・コース
【インプラント】
AQBインプラント/アドバンス・コース
平成21年(2009年) 【インプラント】
Life Core Dentalインプラント
【インプラント】
サイナス・グラフト
平成22年(2010年) 【インプラント】
プラトン・インプラント/ニュー・テクニック
平成23年(2011年) 【インプラント】
O.A.Mニュー・インプラント・システム
【インプラント】
歯周病学の基礎コース(目白歯周病協会)
平成24年(2012年) 混合歯列の歯列矯正の分析とトレーニング
平成25年(2013年) インビザライン・トレーニング・コース
平成26年(2014年) 【インプラント】
O.A.M・インプラント・システム/アドバンス・コース
平成28年(2016年) 【インプラント】
マグフィット・ミップ・コース(ミニ・インプラント 磁性アタッチメント オーバー・デンチャー)

ABE式 審美歯列矯正セミナー

平成13年 ABE式 審美歯列矯正セミナー(120万円)

私の矯正治療は「非抜歯矯正」習得への道でした。平成12年から大阪のセミナーに通いはじめたことが、私の矯正治療の開始であり、原点です。 全ての症例に合理的に素早く対応できる方法といえ、非抜歯で治療を目指す方法でした。 講師の阿部和弘先生(平成26年に亡くなられました)は、「スーパーモダン矯正」という抜かない歯列矯正、つまり非抜歯矯正の第一人者でした。 項目 叢生、反対咬合、上顎前突、開口、エアー・ローター・ストリッピング、舌側矯正、床矯正、バイオ・プログレッシブ、GMD、矯正器具…。

スリープスプリント製作法実習研修セミナー

平成14年スリープスプリント製作法実習研修セミナー

Essix Appliances

平成15年 Essix Appliances

平成15年の「Essix Appliances」というのは、現在、いろいろなマウスピース矯正が出てきましたが、マウスピース矯正の先駆けでした。

スタンダード・エッジワイズ・テクニック・非抜歯矯正

毎月、日曜日に1回を1年間、そして、翌年も1年間、朝4時台に起きて東京へ通いました。 冬になってきたら、朝は真っ暗で、それは雪が降りそうな、シンシンと冷え込む日もありました。 板宿の自宅から新神戸の駅に市営地下鉄で向かい、弁当を買って、横の席に座る人がいると気を使うので、新大阪に着くまでの車内、乗客が乗り込んでくるまでに、急いで食べていました。 新幹線に乗っていると大阪の街は真っ暗で、まだ、街灯がついていて、みんな眠っているんだろうなと羨ましく思っていました。

セミナーは朝10時から始まると、昼食以外は、ほぼ休みなく続きます。 昼食後は少し眠くなるのを我慢して聞き入っていました。セミナーは午後5時頃に終わり、東京駅を午後6時頃に出発、須磨区・板宿に帰って来る頃には、午後9時頃になりました。 東京から名古屋まで来ると、新神戸まで後1時間位で着く地点なので、いつもホッとしていました。自宅に着くと、近くの炉端に行って遅い夕食を済ませて、休みました。 また、翌月曜日は、当時、篠山市で開業していて、朝6時30分に起きて、往復2時間以上の道のりを通っていましたので、録音したセミナーを聞いて、復習しながら通勤していました。 充実した日々でした。次のセミナーまで1か月くらいの期間しかなかったので、それまでに、セミナー内容を吸収して、質問を用意しようと必死だったことを思い出します。

咬合100時間実習コース

平成16年 咬合100時間実習コース

平成16年に「咬合100時間実習コース」に通いました。台風の時もありました。 記憶は薄れていますが、たしか、朝5時半に起きて、6時30分頃に山陽板宿駅から大阪駅、 大阪からサンダーバードで福井駅へ向かう予定でしたが、鯖江駅で電車は止まりました。 鯖江駅~福井駅間は電車が運行を見合わせており、「もう、今日はセミナーに行けないかな。でも、ぜひ行きたいな。」と思いました。 結局、鯖江駅で電車を降りて、タクシーに乗って福井駅に向かうことにしました。

雨がザーザー降っていましたが、高速道路を使って、福井に向かいました。雨がバチバチ、タクシーのフロントガラスを叩いていました。 しかし、途中で道路が水没していたため、タクシーの運転手さんに「お客さん、申し訳ないですが、これ以上は進めません。」と言われました。 福井駅の方向を聞いて、靴と靴下を脱いで、膝くらいまで浸かりながら水没した道路を進みました。 冷たい泥水の中を歩ききると、足は冷たくなっており、冷えた足をハンカチで拭いて靴下、靴を履いてセミナー会場に向かいました。

しばらく歩いていると、車に乗った人が声をかけて下さいました。 「どこまで行くのですか。」と聞かれ、私は「福井駅の駅前まで行きます。」と答えましたら「近くまで送りましょう。」と言って下さって、 会場の近くまで乗せて行ってくれました。名前も告げずに行ってしまわれたので、お礼もできないままで心残りです。

なんとかして、セミナー会場に到着しましたら、ほとんどの出席者は到着していました。 遠くから来ている先生が多いので、前日から来ていたようでした。 茨城県、千葉県、東京、四国といろんな地域から集まっておりました。 もし休んでいたら、12日コースの内の大切な課題を2日分聞き損っていたため、出席できて、ホッとしました。

このセミナーは、講師の小笠原先生が熱心な方で、土曜日は朝10時から夜の8時位まで勉強していることが多かったと思います。 昼食以外はぶっ通しでやっていましたので、終わったらヘトヘトになって、夕食を摂って、眠っていました。 疲れのたまる日々でしたが、充実していました。日曜日は朝9時から夜5時までみっちり勉強して、帰宅したら夜の8時30分位になっていて、遅めの夕食を摂って休んでいました。 その成果もあって、「咬合崩壊した症例の咬合再構成」「咬合診断と治療方法」「咬合調整を確実に行うには」 「成人矯正治療の基本的考え方」「咬合修復の要点」「咬合修復における臨床手順」「咬合治療の分類」等々の課題を学んできました。 これは、矯正治療を行う上で非常に重要なものとなっており、今日の治療におおいに役立っています。

臨床咬合セミナー

平成19年 臨床咬合セミナー

マルチループ・エッジワイズ・アーチワイヤーテクニックのコース

平成20年 マルチループ・エッジワイズ・アーチワイヤーテクニック

混合歯列の歯列矯正の分析とトレーニング

平成24年 混合歯列の歯列矯正の分析とトレーニング

インプラント

大阪、福井、東京、福岡と新しいテクニック、インプラントを求めて飛び回りました。それぞれのセミナーが私のインプラント治療の身となっています。局所的な人体の構造、インプラントの種類の違いによる性状の差、下顎の骨の少ない所に骨を作るテクニック(骨補填)、上顎の骨の少ない所に骨を作るテクニック(ソケット・リフト、サイナス・リフト)、糸の縫い方、薬の出し方、レントゲンの見方等々。

平成23年の歯周病学の基礎コース(目白歯周病協会)の開始の第一回目は、東日本大震災で、東京にも大きな地震が起こった頃でした。この時、第一回目のセミナーは中止になりました。第二回目からは開催され、参加しました。第三回目、第四回目と、全部参加しましたが、こんな大きな建物が多い場所で地震がおきたら何処に逃げたらいいんだろうか。といつも考えていました。ただ、知識を得たい気持ちのほうが強かったので、なんとか、欠席なしで通えました。

平成21年のサイナス・グラフトのセミナーは千葉で開催されましたので、前日からビジネス・ホテルに泊まって参加しましたが、今まで行ったことのない場所で、雨が降っていて、暗い中でホテルを探しましたが、あまり賑やかでない場所で、行く建物が分からず、同じような所をグルグル回っていて、雨でビショビショになりながら、何時になったら着くんだろうと不安だったことを思い出します。帰る時は千葉から東京、新神戸へと当日帰りました。午後5時位にセミナーは終了し、東京駅では迷いましたが、なんとか板宿に着いたら午前12時になっていました。帰ってきたらヘトヘトで、風呂に入ったらすぐ寝てしまいました。いろいろありましたが、得た知識はインプラントだけではなく、治療全般に役立っています。